空前のキャンプブームで、キャンピングカーの利用者も裾野が広がっています。ハードルが高いと言われていたキャンピングカーが、手軽にレンタルできるようになりました。数千万円のフルコンバージョンのキャンピングカーも数万円でレンタルできます。
憧れのキャンピングカーをレンタルして家族で出かけようと考えているものの、具体的にどのように使ったら良いのか今一つわからない人も多いはず。キャンピングカーで楽しむには基本的な知識が必要です。
この記事では、キャンピングカーの基礎知識と、関東圏のおすすめのキャンプ場を紹介します。
キャンピングカーの基礎知識
キャンピングカーを利用する際は、マナーを含めた基本的な知識を抑えておく必要があります。車中泊がブームになりましたが、ブログやSNSの投稿の中には著しくマナーが悪いものも見られます。
マナー違反の行為を当たり前だと考えて、真似しないようにしてください。
基本的な種類を知ろう!
キャンピングカーにはいくつかの種類があります。レンタルや購入時はどのタイプを選べば良いかという視点が欠かせません。
タイプ | ベース車両 | 特徴 | 快適性 | 車としての使いやすさ | 価格 |
フルコンバージョン | FIAT Ducatoなど | シャワーやトイレ、エアコン、インテリアすべてが完備されている | 非常に快適 | 使いづらい | 1,000万円~数千万円 |
キャブコンバージョン | トヨタ カムロードなど | ベッドやテーブルなどのインテリアが充実している | 快適 | やや使いづらい | 600万円~ |
バスコンバージョン | 日産 シビリアンなど | フルコンバージョンに近い装備で価格が安い | 非常に快適 | 使いづらい | 1,000万円~ |
バンコンバージョン | トヨタ ハイエースなど | インテリアの一部を装備している | やや快適 | 使いやすい | 300万円~ |
軽コンバージョン | スズキ エブリイなど | 必要最低限のインテリアを装備している | 快適さは限定的 | 使いやすい | 200万円~ |
キャンピングトレーラー | – | フルコンバージョンに近い装備で価格を安く抑えられるが、走行中に人を載せることができない | 非常に快適 | 非常に使いづらい | 200万円~1,000万円 |
この他に、ピックアップトラックの荷台部分に居住用のキャンパーシェルを搭載するタイプもあります。普段は乗用車として使い、キャンピングカーとしての利用も可能です。
ただし、このタイプは走行中にキャンパーシェルに人を乗せることができません。キャンピングトレーラーも同様です。
キャンピングカーの初心者が候補に挙げるケースが多いのが、キャブコンバージョン、バンコンバージョン、軽コンバージョンの3つです。比較的価格が安く、手に入りやすいのがその理由です。
キャブコンバージョンはキャンピングカーの王道と言えるもので、誰もがイメージする形です。7名程度で移動することができ、ベッドを組み立てると全員が車内で眠ることができます。
バンコンバージョンはハイエースなどを改造したもので、スペースは限られますが、車中泊での利用には十分耐えられます。大人2人、子供1人程度であれば、十分寝泊りできるでしょう。
軽コンバージョンは手軽に入手できますが、2名程度の利用が限界です。広さは限られますが、維持費が安く、扱いやすいという最大のメリットがあります。
キャブコンバージョンは普段使いはできないと考えてください。この車でスーパーなどの狭い駐車場に止めるのは、ある程度のテクニックが必要になります。高さ制限のある立体駐車場に乗り入れることもできません。
普段使いもできるタイプは、バンコンバージョン、軽コンバージョンです。車としての使いやすさと快適性(広さ)、価格の3つを判断軸とし、どこで妥協するかが選択のポイントとなるでしょう。
最低限のマナーを守ろう!
キャンピングカーは車中泊ができるというメリットがありますが、最低限のマナーがあります。必ず守りましょう。
- 道の駅やサービスエリアでの長時間の滞在は避ける
- 駐車場での焚火や占拠はしない
- 騒音に配慮する
- 指定の場所に駐車する
- エンジンを切る
- ゴミを持ち帰る
道の駅などでの車中泊を推奨するブログ記事などを見かけますが、こうした場所は休憩、仮眠をする場所です。連泊する場所ではありません。連泊をする場合は、オートキャンプ場などそれを許可している場所に行きましょう。
時折SNSで駐車場にイスを広げ、飲み物を片手に占拠している写真や動画がアップされています。こうした迷惑行為は行わないようにしてください。焚火をするなどもってのほかです。
車中泊で音楽をかけたくなることもありますが、音は最小限に留めてください。
駐車する場所にも配慮しましょう。車体が大き目のキャブコンバージョンは大型車のスペースに駐車したくなりますが、大型車の迷惑になることがあります。
夏場や冬場はエアコンを使うため、エンジンをかけておきたくなりますが、アイドリングはしないようにしましょう。ただし、猛暑や厳寒地などで、命の危険が迫っている場合は別です。
ゴミを持ち帰ることも基本です。その場所で買ったゴミは構いませんが、キャンピングカーで生活する中で生じたゴミは必ず持ち帰ってください。
泊まれる場所を知ろう!
一般社団法人日本RV協会は、車中泊可能な駐車場を紹介しています。
施設要件は、余裕のある駐車スペースがあり、24時間利用可能なトイレ、100V電源が使用可能、入浴施設があることなど、キャンピングカーでの利用がしやすいものばかりです。
キャンプ場、道の駅、温泉施設、スキー場など、紹介している施設は豊富です。
キャンピングカーの注意点
キャンピングカーは気軽にレンタルできますが、注意すべきポイントがいくつかあります。
置き場所が限られる
これはキャブコンバージョンなど中型、大型のキャンピングカーに言えます。普通車の運転に慣れていると、キャブコンバージョンでもかなり大きいと感じるはずです。運転したばかりで、何台もの車が並ぶスーパーの駐車場に止めるのは、かなり難しいと感じるでしょう。
余裕を持った場所に駐車することを基本にしてください。
燃費が悪い
キャンピングカーは、ベース車両に設備やインテリアなどを追加で作り込んでいます。重量がかかるために、ベース車両の燃費よりも悪くなります。
キャブコンバージョン以上の大きさのものは特に燃費が悪く、ガソリンスタンドが少ない場所を運転する際は注意してください。高速道路でも減りが早く、給油ポイントまで心もとないと感じることも少なくありません。余裕を持った給油が重要です。
子供は車酔いすることも
キャンピングカーの同乗者は後ろ向き、横向きなどで乗ることが多くなります。特に子供は車酔いするケースがあります。
酔い止めを用意するとよいでしょう。
キャンピングカーのレンタル方法は?
キャンピングカーを借りる方法は大きく2つあります。レンタカーかカーシェアです。
レンタカー
通常のレンタカーを利用するのと同じです。窓口に赴き、車を引き取ります。手続きがしやすく現金決済ができ、車の管理も行き届いているので使いやすいでしょう。
レンタカーの場合、窓口の時間が限られているため、深夜の出発ができないケースがあります。
カーシェア
カーシェアは、第三者が所有しているキャンピングカーを利用するものです。価格が安く、24時間借りられるというメリットがあります。
最近はキャンピングカーのオーナーが増えたため、カーシェア型のサービスが数多く出てきました。
川口市や足立区のレンタルキャンピングカー専門店「CAMPeek」では、キャブコンバージョンタイプのキャンピングカーを中心にレンタルを行っています。
料金や予約状況をWebサイトで簡単に確かめることができます。
関東近郊のおすすめキャンプ場10選
キャンピングカーを手にしたら、訪れたい人気のキャンプ場を紹介します。
ふもとっぱら
言わずと知れた、キャンパーの聖地とも言われているキャンプ場です。目の前に富士山を眺められ、雄大な景色の中でゆったりと過ごすことができます。
人気アニメ「ゆるキャン△」に登場し、世間にその名が知れ渡りました。
ほったらかしキャンプ場
山梨県の山間部にあるキャンプ場です。「ほったらかし温泉」という施設の近くにあり、開放感のある入浴を楽しむことができます。
奥多摩からアクセスしやすい場所にあるため、都市部からも行きやすいのが特徴です。
キャンプラビット
栃木県那須郡にあるキャンプ場です。施設内には予約制の貸切露天風呂がある、贅沢な作りが特徴です。近くに小川が流れており、子供と時間を過ごすのにもぴったりです。
照明が最小限に留められているのは、星空を眺めるため。直火を行うこともできる数少ない場所で、自然そのものを楽しむことができます。
outside Base
快適生活研究家の田中ケン氏がプロデュースする群馬県吾妻郡のキャンプ場です。林の中で過ごすことができ、各サイト1台ずつ車の乗り入れが可能です。
木漏れ日が美しく、時が流れるのを忘れる感覚が味わえます。
星の降る森
群馬県沼田市にあるオートキャンプ場です。自然の谷地形を活かした本格的なキャンプ場です。
名前の通り、美しい星空を眺めることができます。新緑の時期も涼しくて最高ですが、空気が透き通った秋から冬にかけての利用もおすすめします。
カンパーニャ嬬恋キャンプ場
無印良品がプロデュースする群馬県吾妻郡のキャンプ場です。綺麗な水と空気に満ち溢れ、フィッシングやカヌー、カヤックなどのアクティビティも充実した施設です。
キャンプ場から徒歩8分ほどの場所に温泉があります。
フォレストサンズ長瀞
秩父長瀞のキャンプ場です。ブッシュクラフトフィールドがあり、そこでは直火を楽しむことができます。
テントサウナ、コインランドリー、電気自動車の充電ステーションなど、設備が充実しています。
PICA秩父
全国でキャンプ場を運営するPICAリゾートの施設です。秩父の懐深い自然の中で、リラックスして過ごすことができます。
周辺にはテニスコートやプールもあります。
大洗サンビーチキャンプ場
茨城県の大洗サンビーチを目の前に眺められるキャンプ場です。海に近く、心地よい音を耳にすることができます。
周辺には海産物を取り扱っているお店が多く、浜焼きを楽しめるでしょう。
ウェルキャンプ西丹沢
敷地面積30万坪という広大なフィールドで、木々と清流が映える美しいキャンプ場です。丹沢湖の北側にあり、文字通り水が透き通っています。
ニジマス釣りなどのアクティビティを楽しむことができます。
ただし、このキャンプ場は市街地から離れた場所にあり、行く途中は狭い道もあります。運転が不安な人は避けた方が無難です。
基礎知識が欠かせないキャンピングカー
キャンピングカーの利用は基礎知識を欠かさないようにしてください。車種に対する知識はもちろんのこと、マナーや注意点も重要です。
川口市や足立区のレンタルキャンピングカー専門店「CAMPeek」では、キャブコンバージョンタイプのキャンピングカーを中心にレンタルを行っています。
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